職種や雇用形態による違い

介護業界は離職率が高いイメージのある業界と言えるでしょう。主な傾向としてはホームヘルパーに関しては常勤職員の離職率が高いです。あるデータによると施設に勤める介護士の場合は15%程度なのに対して、常勤職員の場合は18%近くなっています。一方、介護施設に勤めている職員に関しては、非常勤職員の方が高い傾向にあり、20%を超えています。

このように介護といっても職種や雇用形態において違いがありますので、なかなか一概に離職率の高低を言うことは出来ません。他の産業と比べてみても飛びぬけて高いというわけではありません。

近年はホームヘルパーの人材不足が非常に深刻化していますので、事業所も働きやすい環境作りに力を入れて対策をしています。転職原因になりやすい低い給料に関しては、介護報酬が国によって固定化されているのでどうしてもそれが給料に反映されてしまい、他の職種よりも低くなっています。しかしながら、法改正によって給料や待遇において改善が行われているのも現実です。2015年や2017年に法改正で処遇改善が図られています。

転職や就職するときには事業所で離職する人が多いところと少ないところを見分けてから応募するのが良いでしょう。求人募集を常にしているところや事業所の規模に比べて採用人数が多すぎるところは避けた方が無難です。また、給料が高いからといって良い求人とは限りません。相場の給料のところに応募する方が確実かもしれません。